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難しさ | (2.5 / 5) |
こんにちは!週末PhotographerのAgi(あぎ)です!カメラライフ、楽しんでますか?
今回は、一眼カメラの醍醐味でもある”ぼけ”についての記事です。
一眼カメラで撮影した写真といえば、被写体にピントが合っていて、背景がぼや~っとしている写真を想像する人が多いのでは無いでしょうか。
そんな、”ぼけ”について詳しくなって、もっともっとカメラを楽しんじゃいましょう!
この記事は以下のような人におすすめ!
・カメラ初心者
・ぼけを上手く使いこなせない
・もっとぼけについて詳しくなりたい
それではどうぞ!
一眼カメラで背景をぼかす方法
”ぼけ”とは
”ぼけ”とは、被写界深度の外にある、ピントが合っていない部分の事です。被写界深度が浅ければ浅いほど、”ぼけ”の最大値が大きくなります。また、”ぼけ”の性質はレンズによって異なります。
被写界深度 | – | 写真撮影において、ピントを合わせた部分の前後のピントが合っているように見える範囲をいう。 |
”ぼけ”を生み出すには
”ぼけ”を生み出す方法は以下の3つ!
全てを組み合わせるとめっちゃぼけますが、どれか1~2個を組み合わせるのが殆どです。
F値が低いと被写界深度が薄くなり、ぼけやすくなります。
焦点距離の長いレンズを使うと、被写体が大きく写るので、背景も大きくぼかすことが出来ます。
望遠レンズ等、F値が5.6スタートのもの等が多く「ボケないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、焦点距離が長いので十分にぼけます。
勿論、F値が低くて焦点距離が長いレンズは大きくボケます!
構図をそのままに、背景をぼかすなら被写体と背景の距離を離す事で、背景をぼかす事ができます。
構図が変わっても良く、状況的に被写体と背景の距離を調節出来ないのであれば、撮影者が被写体に近寄る事で背景のボケを大きくすることが出来ます。
例の写真は、山に生えていたススキを広角レンズで寄って撮影したものですが、ピントが合焦しているススキとの距離が知覚、背景の山や街は遠くにあるのでボケています。
F値 | – | 「F1.8」や「F8.0」等のレンズの絞りを表すもの。数値が小さければ取り込む光の量が増え、大きければ減る。 |
焦点距離 | – | ピントを合わせた時のレンズから撮像素子(センサー)までの距離を表すもの。一般的に「50mm」等とmm単位で表記されるが、一部にはcmで表記している物もある。 焦点距離が長いほど、画角(撮影可能な角度)が狭くなり、短ければ広くなる。 |
構図 | – | 写真においては、被写体や背景の配置の事。 |
”ぼけ”を有効活用する方法
ピントは”面”としてあるものだと理解する
”ぼけ”を有効活用するには被写界深度をうまくコントロールする必要があります。
被写界深度は、カメラのレンズの面に対して並行になっていて、フォーカスリングを回すと、それが前後に移動するというイメージになります。
また、F値が低いとピントが合う範囲が狭くなり、ぼけやすくなります。F値が高いとピントが合う範囲が広くなり、ぼけにくくなります。
1枚目の猫さんの写真は、F1.4でかなり寄って撮影しているので、背景がドロッドロに溶けています。ピントは目元当たりに合焦していて、地面を見ると被写界深度の薄さが良く分かると思います。
2枚目の波が打ち寄せる様子を撮影した写真は、F値は5.6ですが焦点距離が155mmということで、ピントが合唱している地点の前後はかなりボケています。F値開放2.8のレンズなので、ぼかそうと思えばもっとぼかせるのですが、水面に夕日が反射して出来た”玉ボケ”の形や大きさを調節するために絞りました。
「前ぼけ」と「後ぼけ」を構図に取り込んでみる
場面を3次元的に捉えなければならないので、こちらは少し難易度は上がります。
簡単に言えば
「ピントをあわせる被写体を、ぼかす被写体で前後に挟み込む(または前後どちらか)ように配置する」
ということです。
”前ぼけ”と”後ぼけ”を同時に構図に組み込むのは、ポートレート等の被写体をコントロール出来る状況出ないとかなり難易度が高いです。
ですから、まずは”前ぼけ”を構図に取り込んだ撮影をしてみることをおすすめします。
まとめ
どうですか、これで”ぼけ”について詳しくなったと思います。
これである程度”ぼけ”をコントロール出来るようになったと思うので、かなり表現の幅が広がったはずです。
後は実践あるのみ!撮影に出かけるぞ!!
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